バズマザーズVo,Gt,担当


by n-g-c-m-w

そらそう

少し前に民放で、ジブリの名作「魔女の宅急便」が放送されていたので、久しぶりに観た。子供の頃から好きで何度も観た作品なのだが、実は俺はこの映画の結末を、あまりはっきりとは覚えていない。
と言うのも、気立ての良いお婆さんが、孫のパーティーの為にと焼いたニシンのパイを、雨の中ズクズクになって宅配しに来たキキに対し、孫娘さんが言い放つ心無い一言が、心にトラウマ的に残ってしまい、ニシンのパイの完成と共に、「きっと、孫娘さんはパイを喜んでくれるに違いない」と自分に言い聞かせ、そこで映画を観るのをやめてしまうからである。
大人になり、それとは比較にもならん程の、グロいエグい描写満載の映画や漫画を率先して鑑賞してる癖に、いつまでたっても、これだけはアカンのです。

みたいな事をさっき友人に話したところ、その友人がこんな事を言った。
「あれは、あのババァが悪い」

君はなんて純粋なんだ、イノセントだね、繊細なんだね、みたいな事をおそらく言って貰えるのかしら、なんて期待していた浅ましい俺は、予想外の言葉に面喰らっていると、彼は続けて言った。
「だって、あの孫、中学生くらいでしょ?焼いてあげるなら絶対ミートパイだで。ミートパイなら、若者のパーティーだし、とりあえず誰か食うだろ。ありゃ、あのババァの押し売りだで。」
と。

ううむ、悔しいがその通りなのか。確かに、思春期の頃、祖母宅で出されるいちいち甘いオカズにうんざりしていた。ひじきと南瓜炊いたやつで、米なんか食えるか、なんかもっとこう、唐揚げとか出せや、って内心思ってた。
うん、ありゃ、あのババァが悪いのか。
そう思うと、なんだか怖い物が一つ減った様な気がした。

よくよく考えると、これって例えばバンドなんかにも当てはまるなぁ、と思った。
色んな想いで曲を作って、歌詞を書いて、編曲をして、苦労してレコーディングして、色んなエピソードがあって、やっとこ出来たレコードでも、聴く側からすれば「嫌いなのよね、これ」な作品でしかない事はいくらでもあるだろうに。
それをさして、我々がどんな想いで、そのアルバムを作ったか貴様に解るか?と問いただされても、知らんがな、としか言えないもんね。

ながえstyleな、べろちゅーがしたい気分だぜ、ちきしょう。


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by n-g-c-m-w | 2016-02-08 09:19